4. 業種別 ~ 「不動産業」が最高、「小売業」「サービス業」など B to C 業種も上位 ~
業種別では、2019年の女性社長比率は不動産業(16.7%)が最高となり30年前から7.5ポイント上昇し、上昇幅も全業種中最大。以下、小売業(10.5%)、サービス業(10.4%)と続き、日常生活に密着しやすいB to C業種で女性社長比率が高い。他方、建設業(4.7%)の女性社長比率は7業種中で最も低く、全体(8.5%)からも大きく下回った。
全7業種とも30年前から女性社長比率は上昇したものの、前年比では「建設業」が唯一横ばいで推移した。
1989 | 1999 | 2009 | 2014 | 2018 | 2019 | |
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業種別 | ||||||
建設業 | 2.6 | 3.4 | 4.3 | 4.6 | 4.7 | 4.7 |
製造業 | 3.1 | 3.7 | 4.3 | 4.7 | 5.1 | 5.2 |
卸売業 | 3.5 | 4.7 | 5.7 | 6.4 | 6.7 | 6.8 |
小売業 | 6.9 | 8.2 | 9.2 | 10.1 | 10.4 | 10.5 |
運輸・通信業 | 3.7 | 5.0 | 5.9 | 6.6 | 6.8 | 6.9 |
サービス業 | 5.8 | 7.4 | 8.3 | 9.8 | 10.3 | 10.4 |
不動産業 | 9.2 | 13.1 | 15.0 | 16.1 | 16.6 | 16.7 |
その他 | 3.7 | 5.3 | 5.7 | 6.5 | 6.8 | 7.0 |
業種細分類別では、保育所(42.3%)が唯一4割超となり、全業種で最高。化粧品小売業(35.9%)、美容業(30.9%)、各種学校(33.3%)、老人福祉事業(29.9%)などが続き、総じて育児や介護など家庭や生活に密着した業種のほか、美容など女性のニーズが高い業種では女性社長の比率が高い。