TDBレポート:全国・女性社長分析

TEIKOKU DATABANK, LTD.

2019年6月24日

4. 業種別 ~ 「不動産業」が最高、「小売業」「サービス業」など B to C 業種も上位 ~

業種別では、2019年の女性社長比率は不動産業(16.7%)が最高となり30年前から7.5ポイント上昇し、上昇幅も全業種中最大。以下、小売業(10.5%)サービス業(10.4%)と続き、日常生活に密着しやすいB to C業種で女性社長比率が高い。他方、建設業(4.7%)の女性社長比率は7業種中で最も低く全体(8.5%)からも大きく下回った

全7業種とも30年前から女性社長比率は上昇したものの、前年比では「建設業」が唯一横ばいで推移した。

1989 1999 2009 2014 2018 2019
業種別
建設業 2.6 3.4 4.3 4.6 4.7 4.7
製造業 3.1 3.7 4.3 4.7 5.1 5.2
卸売業 3.5 4.7 5.7 6.4 6.7 6.8
小売業 6.9 8.2 9.2 10.1 10.4 10.5
運輸・通信業 3.7 5.0 5.9 6.6 6.8 6.9
サービス業 5.8 7.4 8.3 9.8 10.3 10.4
不動産業 9.2 13.1 15.0 16.1 16.6 16.7
その他 3.7 5.3 5.7 6.5 6.8 7.0

業種細分類別では、保育所(42.3%)が唯一4割超となり、全業種で最高化粧品小売業(35.9%)美容業(30.9%)各種学校(33.3%)老人福祉事業(29.9%)などが続き、総じて育児や介護など家庭や生活に密着した業種のほか、美容など女性のニーズが高い業種では女性社長の比率が高い。